平屋リノベーションにかかる費用はいくら? メリット・デメリットやおしゃれな施工事例を紹介!
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カテゴリー:リノベーション
(公開日:2023年1月11日/更新日:2023年12月4日)
高齢になっても住みやすい住宅として平屋が注目されていますが、実は若者からも平屋は人気です。
「新築は高すぎるので無理だ」という方も、中古物件をリノベーションすれば新築レベルの住宅を手に入れられます。
本記事では、平屋リノベーションの相場、おしゃれな空間や間取りにするための工夫について説明します。さらに、本記事では、平屋にリノベーションするメリットやデメリットについても触れていきます。
メリットやデメリットを押さえておけば、具体的なイメージが浮かびやすくなり、平屋リノベーションの計画が立てやすくなることでしょう。ぜひご一読ください。
平屋リノベーションをする際の費用相場
平屋にリノベーションするにあたって、費用面が気になるという方は多いのではないでしょうか。
リノベーションの費用相場は、500万〜2000万円と幅があります。費用は施工内容や工事規模によって大きく変動しますので、まずはどこまでの範囲で工事を行うのかを明確にしておくと良いでしょう。
施工内容別の費用相場は以下の通りです。
■外壁リフォーム
50万〜300万円くらいが一般的です。建物の大きさによって変動します。
■屋根リフォーム
1㎡あたり1万円〜です。
■耐震リフォーム
50万〜300万円くらいです。
施工内容により変化します。
■床張り替え
1㎡あたり1,300円〜です。
■壁紙張り替え
1㎡あたり900円〜です。
平屋リノベーションの費用相場については、以下のページでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
▶【トレンドの平屋リノベーション・リフォーム】気になる費用をご紹介
外壁・屋根のリノベーション費用
外壁や屋根は、雨風や日差しの影響を直接受けやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
築10年以上の建物は、外壁や屋根が劣化している可能性が高いので、塗装や補強などのリノベーションを検討したほうが良いでしょう。外壁をリノベーションすれば、新築のように外観がきれいになりますし、建物の保護にもつながります。
外壁・屋根のリノベーション費用の相場は以下の通りです。
■外壁リノベーション
50万円~
■屋根リノベーション
1万円〜/㎡
内装リノベーション費用
内装リノベーションは、工事の範囲、内容、工法によって費用相場が異なります。
また、使用する資材によっても、リノベーション費用が変動し、無垢材のような天然材を用いる場合は、相場よりも費用が高くなる傾向にあります。
内装リノベーション費用の相場は以下の通りです。
■床材張り替え
1万円~/畳
■壁紙交換
800円~/㎡
■和室から洋室へ変更
25万円~50万円/6~8畳
■畳からフローリングへ変更
9万円~12万円/6~8畳
水回りのリノベーション費用
キッチン、トイレ、洗面スペース、バスルームなどの水回りは劣化しやすい部分であり、リノベーションが必要となるケースがあるでしょう。
水回りのリノベーションは、設備のグレード、取り扱いメーカーによって、費用が変動します。
設備ごとのおおよその費用相場は以下の通りです。
■キッチン
50万~150万円
■浴室
100万~150万円
■トイレ
20万~50万円
■洗面所
20万~50万円
古い家屋のリノベーション費用
建物の高さが高くなるほど、地震の揺れは大きくなります。その点、平屋は揺れが小さく、耐震性の高い構造と言えます。ただ、築年数が古い平屋は、耐震面に不安があります。安心して暮らすためには、建物の強化をしたほうが良いでしょう。
■耐震リノベーション
25万~300万円
■断熱リノベーション
4000円~3万円/㎡
増築・減築する場合の費用
平屋をリノベーションするにあたって「趣味の部屋を造りたい」「子どもが独立したので部屋を減らしたい」といったケースもあるでしょう。
増築・減築する場合の費用は、建物の構造によって異なります。木造住宅の場合は坪単価約70万円、鉄骨住宅の場合は坪単価100万円ほどが相場です。
また、2階建てから平屋へリノベーションすることも可能です。その場合の費用の目安は500万円以上となります。
平屋にリノベーションするメリットは?
平屋のリノベーションには、
「移動しやすくなる」「地震や強風に強い」「支出を抑えやすい」といったメリットがあります。家族間のコミュニケーションが取りやすくなることも平屋の美点です。
これらのメリットを項目ごとに詳しく見ていきましょう。
移動しやすくなる
平屋は2階以上のフロアがないため、階段を上り下りする必要はありません。すべての部屋を平行移動できるようになるのが平屋リノベーションのメリットです。特に足腰が弱くなった高齢者、車いすが必要な方、障害のある方にとっては、身体に負担をかけずに安心して暮らせる家となることでしょう。
また、平屋は動線がシンプルなので、バリアフリーにも対応しやすいというメリットがあります。年齢を重ねてもずっと住み続けられる家を求めている方にとっては、平屋にするメリットを大きく感じることでしょう。
地震や強風に強い
平屋は、地震や強風などの災害に強いのがメリットです。
2階建てや3階建てなどの建物は高さがあるため、地震が発生すると強く揺れやすくなりますが、平屋は高さがないため、揺れがそれほど大きくなりません。
強い揺れによる倒壊リスクが少ないことも、平屋ならではのメリットです。平屋は高さがないため、風を受ける面積が少なくなり強風や台風によるダメージが小さくなります。
地震や台風などの災害が心配だという方は、平屋へのリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。
家族間のコミュニケーションが取りやすい
平屋は、家族全員が同じフロアで過ごすため、会話が生まれやすく家族間の距離が近くなるメリットがあります。
また、同じフロアにいることで物音や気配にもすぐに気がつくことができます。加えて、平屋には階段がないため、足を滑らせることや高所から転落する危険もありません。
小さなお子さんや高齢者にとっても、安心して暮らせる環境となることでしょう。
支出を抑えやすい
工事費用、ランニングコスト、税金など、さまざまな支出を抑えられることも平屋のメリットです。
平屋のリノベーション工事は、高所での作業がないため、足場を組む必要がありません。足場代は高額になりやすいので、工事にかかるコストを大幅に抑えられるでしょう。
2階建てから平屋にすれば、延床面積が減るため、固定資産税も安くなる可能性があります。エアコンや暖房の効率も良くなるので、電気代やガス代などの光熱費も抑えられるでしょう。
平屋にリノベーションするデメリット
平屋リノベーションは、メリットだけでなくデメリットもあります。リノベーション工事が終わってからこんなはずではなかったと後悔しないためにも、デメリットについてもきちんと理解しておいたほうが良いでしょう。
ここでは、3つのデメリットをご紹介します。
土地面積が床面積に直結する
平屋にリノベーションするデメリットは、土地面積が床面積に直結してしまうことです。
平屋には、2階や3階などのフロアがないため、横に拡張する以外に床面積を確保する方法はありません。そのため、土地面積が狭い場所だとゆったりとした間取りにするのが難しくなります。
とは言え、土地が広ければ良いという訳でもありません。土地が広いとリノベーション費用が高くなる傾向にあります。
平屋へのリノベーション検討している方は、予算と土地面積を考慮して決めるとよいでしょう。
セキュリティに注意が必要
セキュリティ面に不安が出やすいことも平屋リノベーションのデメリットです。
平屋は高さがないため、外から家全体が見えやすくなります。人目が気になると落ち着いて生活ができなくなりますし、不審者に狙われるリスクが高くなるため、注意が必要です。
人や車の通行量が多い道路に面している場合には、フェンスや窓用シャッターを設けるなどの目隠し対策を行った方が良いでしょう。
水害に弱い
平屋は水害に弱いというデメリットがあります。
建物に高さがないので、水害が発生した際に2階や3階へ非難することができません。
平屋のリノベーションを行う際には、河川や海の近く、浸水しやすい地形を避け、ハザードマップを念入りにチェックするなど、立地選びを慎重に行うと良いでしょう。
平屋をおしゃれな住まいに!リノベーションアイデア4選
平屋をおしゃれな住まいにしたいのであれば、ちょっとした工夫をしてみましょう。
例えば、天井を高くすれば開放感のある部屋になりますし、窓面を大きく取るとより広さを感じられるようになります。建物全体のイメージを変えたいのであれば、住宅の顔である玄関にも工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。
中古の平屋であっても、ちょっとした工夫次第で、新築物件のようにモダンで広々とした空間へと生まれ変わります。
それでは、おすすめのリノベーションのアイデアを4つ紹介します。
天井を活かして自由な空間を
平屋は、2階建て住宅よりも屋根の面積が広く、天井裏のスペースを活用することで、より広々とした空間を実現できるでしょう。
天井の高さをあげるためには、フラット天井から勾配天井へのリフォームをおすすめします。天井の高さは開放感に直結するので、勾配天井に変えるだけで窮屈感が軽減するのです。快適な生活のためには、実質的な広さと同じくらい、体感的な広さが重要になってきます。
部屋が狭いと感じられる原因として、家具・家電などのモノが多いこと、またこれらのサイズが大きいことが挙げられますが、天井が低いことも一因です。天井を高くして視覚的な広さ、開放感のある自由な空間を実現してください。
ロフトの設置も良い手法です。平屋でありながら2階建てのようなイメージで生活できるようになります。書斎や秘密基地がほしい、自分だけのプライベートな空間がほしいなどの希望を叶えられるでしょう。
外とつなげて空間を広く
平屋は、実際のスペースよりも狭く感じやすいという特徴があります。そこで、視野を広げるために、大きな窓を設置してみましょう。窓が大きくなると、外とつながっているような感覚になり、同じ大きさの部屋でも、開放感が生まれてきます。
ここでの注意点は、窓を大きくすることで断熱性や防犯性が低下してしまうことです。窓を大きくする場合は、開放感と断熱性、防犯性のバランスをどうするか施工業者と話し合って詰めていきましょう。
外と繋げるための王道は、ウッドデッキやテラスを設けることです。外と中を繋げることができれば、実質的に使える面積が広くなります。ただし、これらの設備は定期的に掃除やメンテナンスをする必要があります。また、設置してもほとんど使用しなかったというケースもあるので、使用頻度や用途を良く考えたうえで設置するべきかどうかを決めてください。
玄関ドアで雰囲気づくり
玄関ドアは、単なる人の出入口だと考えている方は少なくありませんが、おしゃれに直結してくる部分でもあります。玄関ドアからの隙間風が気になり、ドア交換をしたら見違えるように立派になったという話は少なくありません。
住宅を見るときは、無意識のうちに玄関ドアに目が行くという方が多いです。だからこそ、ほかの場所よりもこだわる必要があるのです。たとえば、木製の玄関ドアにすれば、重厚感・高級感の演出ができます。
ドア設置においては壁紙や屋根の色と調和を図るようにし、浮かないように注意してください。全体のバランスやデザインが悪くなると、チグハグな外観になってしまいます。カラー選びに際しては、施工会社に相談して決めるのがおすすめです。
カラーシミュレーションをしてもらえば、施工後にイメージと違って後悔するという状況を避けられます。外観にマッチしたドアを設置すれば、驚くほど住宅のイメージが変わることを実感できるはずです。ただなんとなく決めるという方法は、高確率で後悔する結果を招くので注意が必要です。
プライベート空間を捻出
平屋は、バリアフリー空間を実現しやすいのが魅力である一方で、プライバシーが損なわれるという声も聞きます。家族で生活しているのであれば、プライバシーは必須となるでしょう。悩んでいる時、泣きたい時など、誰しも一人になりたい時がありますよね。
そこで、スペースを区切るためにスキップフロアやダウンフロアを設けてみましょう。たとえば、ダウンフロアをリビングの一角に設けることで、子供はそこをキッズスペースと認識するようになります。用途を区切るだけで、そこにプライベート空間が生まれます。床の高さが異なる空間ができあがることで、目隠し効果が期待できるのです。床の高さに応じて、用途を細分化させることも可能です。
同様のフロアであっても床の高さを変えれば、食事スペース、くつろぎスペース、読書スペースなどを分けることができます。片付けや掃除をする時も、スペースが細分化されているとやりやすいです。今日はこのスペース、明日はこちらのスペースなどと決めて取り掛かれるからです。
まとめ
築年数が古い平屋でも、リノベーションすれば新築住宅のように生まれ変わらせることができます。
平屋リノベーションのポイントは、自由な空間、視覚的な開放感です。
外観をおしゃれに整えたいならば玄関ドアにこだわってみると良いでしょう。
平屋のリノベーションを検討されている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
▶リノベーション会社の選び方|優良業者を見極める5つの視点
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▶玄関リノベーションのメリットと費用相場について詳しくご紹介
▶壁紙(クロス)リノベーションの極意をプロの目線から説明します
▶事例でわかる!中古戸建てのリノベーション費用
平屋リノベーションを検討されている方は、まずは信頼できる業者探しから始めることをおすすめします。
自分たちの希望を叶えてくれそうか、アフターサービスが充実しているか、豊富な施工実績があるかなどをしっかりとチェックしてみてください。
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