事例でわかる!中古戸建てのリノベーション費用



(公開日:2022年5月16日/更新日:2023年3月16日)

リノベーションは築年数の経過した住宅をグレードアップさせて、これからも長く安心して快適に暮らせるようにするための改修工事です。
戸建ての場合は、部分的なリノベーションとフルリノベーションの2つに大きく分けられます。工事の規模や施工箇所によってリノベーションにかかる費用は大幅に変わってきます。


本記事では、リノベーションでどのような工事ができるのか、その特徴をご紹介するとともに、気になる費用相場や低予算に抑えるポイントをご紹介します。

リノベーションに関する「お金」について不安だという方はぜひ参考にしてください。

戸建てリノベーションの種類


先述したように戸建ての場合は、部分的なリノベーションと、フルリノベーションに施工方式が大別されます。それぞれどのような工事が行われるのか、特徴を確認していきましょう。


リノベーション


単にリノベーションという場合は、建物全体ではなく、気になる部分などを中心にリノベーションを行うことです。外装や内装、水回りの設備交換をはじめ、外壁は解体することなく、建物内部を躯体状態にする工事も含まれます。


気になる部分や希望する部分を中心にリノベーションを行うので、フルリノベーションに比べると費用を抑えられるのです。


フルリノベーション


フルリノベーションは建物を全体的に生まれ変わらせるような工事のことで、主要構造体である土台や柱、梁などだけ躯体を残し、基礎から上部構造体すべての性能向上を図る工事です。


建て替えとは異なり、既存の構造で使えるものを残しながら、これからも長く安全に暮らせるよう建物全体を補強するようなイメージです。フルリノベーションでは耐震補強工事もしやすく、間取り変更などのスケルトン工事もしやすいというメリットがあります。


戸建てリノベーションの費用


戸建てリノベーションの費用は築年数をはじめ、劣化の状態や解決したいお悩みや希望によっても異なります。築年数が短いほど表面的な部分のリノベーションで済み、費用が抑えられる傾向があります。築年数が長くなるほど、住宅の内部構造まで劣化している場合が多いので、大規模なリノベーションが必要となり、費用が高くなるのが一般的です。


あくまでも平均的な相場ですが、築年数別のリノベーション費用は以下の通りです。


築15~30年までの戸建てでは、水回り設備の交換やクロス・床張替え、屋根塗装・外壁塗装を行うケースが多く、費用相場は500万円前後となります。


築30~40年までの戸建ては、内部のみのスケルトンリフォームが行われるケースが多く、1,000万円前後かかります。また、サッシ入替が必要となる場合は、追加で費用が発生する為、1,200万~1,500万円前後が目安です。


築50年以上となると劣化が進むため、内部・外部ともにスケルトンリフォームが必要となり、1,800万円前後かかります。


戸建てリノベーションの費用を抑えるポイント


今時のおしゃれで快適な住宅にリノベーションしたいと思っても、やはり費用は気になりますよね。予算の範囲で、希望のリノベーションをできる限り叶えたいところです。


ここでは、戸建てリノベーションの費用を抑えるポイントをご紹介していきます。使用する材料や設備のグレードを下げる方法と、補助金や減税制度、ローンを活用する方法について解説しますので、参考にしてください。



 使用する材料や設備のグレードを下げる


戸建てリノベーションの費用を抑えるポイントの1つは、使用する材料や設備のグレードを下げることです。当然ながら、グレードが低いほど、その分、工事価格が抑えられます。


高機能な設備や、見た目がおしゃれな設備、高級感のある設備を設置したいという希望はわかりますが、予算内で必要なリノベーションをするには一定の妥協が必要です。


必ずしも、「グレードが低い=低品質の材料や設備」というわけではありません。性能が良く、品質が高くても、価格が抑えられるケースもあります。たとえば、水回りの設備は最新モデルではなく、市場に多く出回っている普及モデルにすればコストを抑えられます。


優先順位を考え、必要な機能や求める性能や質を検討しましょう。妥協できない点は譲ることなく、予算の範囲で納得のいく材料や設備を選ぶようにします。


減税制度やローンを活用する


リノベーションでも補助金やローンを活用できるほか、減税制度の適用が受けられるケースがあります。ローンの場合は、金融機関のリフォームローンが利用でき、基本的にはリノベーションの内容に大きな制約はありません。


希望するリノベーションを行う費用をローンの対象にできますが、気を付けたいのは審査に通るかどうかです。年収や職業、住宅ローンなどの既存債務額により、ローン利用の可否や借りられる額が異なります。


事前に金融機関に相談し、借りられる目安に合わせて予算を組む方法もあります。リノベーション費用の一部でもローンを利用できれば、頭金を抑えることができるので、払いやすくなるケースも少なくありません。


費用そのものを抑えるには自治体の補助金制度や国の減税制度などの対象になるか事前に確認するのがおすすめです。


戸建てリノベで使える減税やローン


リノベーションを行う際に国や自治体から補助金を得られる場合や減税の適用を受けられる可能性があります。ただし、あらゆるリノベーションが対象になるのではなく、耐震リフォームや省エネリフォームを含む工事が対象となるケースが多いです。



中には移住促進を図るために、ある自治体に移住して中古住宅を購入してリノベーションを行う場合のみ補助対象になるケースもあります。適用要件を満たさなくてはなりません。
補助金や減税制度は、リノベーションすれば誰でも受けられるわけではないので注意しましょう。


補助金の場合は、工事に着手する前に申請を行わないと補助が得られないケースがほとんどです。また、所得税の減税を受けるには確定申告をしなくてはなりません。それぞれのケースで工事契約書や耐震性や省エネ性能が上がった証明書類などの提出が求められることもあり、手続きをしっかり行うことが大切です。


また、年度が変わると制度内容が変更される可能性もあるので、「リノベーションを検討している段階」と「実際に施工する年度」が変わると適用が受けられなくなる恐れがあるので注意しましょう。


補助金は年度ごとの予算で交付されていることが多いので、年度ごとの申請件数や申請額が上限に達すると、年度内でも補助が受けられなくなります。


リノベーションの注意ポイント


あまりにも古い一戸建てをリノベーションする場合、注意が必要です。


家の基礎や土台、構造そのものを支える柱が経年劣化していたり、腐食によって傷んでいたりする場合、リノベーションをしても安全性に問題が残ります。そのようなケースでは、リノベーション時に耐震強化工事を実施するか、建て替えをおすすめします。

弊社にリノベーションをご依頼いただいた場合、家の基礎部分を含め全6段階の耐震診断を実施します。約8,000件の耐震診断を実施して参りましたので、自信と責任を持ってご対応させていただきます。

リノベーションか建て替えのどちらが適しているのか、私共でしっかりと診断いたしますのでご安心ください。


リノベーションの事例

弊社はこれまで、約5,000件のリノベーション工事に携わらせていただきました。今回はその中から、実例の一部をご紹介します。

ご自身のイメージに近いものがあれば、費用感なども参考にしてみてください。


<1> ホテルのように優雅な1日を過ごせる空間 (費用感:400万円以内)



自然素材を活かしつつ、天井と壁を白で統一。階段には目の覚めるような赤い絨毯を敷くことで「ホテルにいるような部屋にしたい!」とのご要望に応えました。

ダクトレールを使った照明により、天井に高さを感じられる工夫も施し、親戚や友人と集まって楽しく過ごせるような空間を作りました。


▶施工事例:ホテルのように優雅な1日を過ごせる空間



<2> 介護のことを考え抜いた家 
(費用感:1600万円以内) 



お身体の不自由なご家族の介護のために、バリアフリー住宅にリノベーションしました。

玄関前に1/12勾配のスロープを設置し、車椅子で出入りしやすいつくりを実現。

介護しやすいように寝室内に洗面台・シャワーをかまえ、専用の洗濯機と乾燥機を一緒の場所に設置できるよう、給排水と電源の位置を工夫しました。

▶施工事例:介護のことを考え抜いた家



<3> アメリカンガレージスタイル 
(費用感:1400万円以内)




玄関・キッチン・リビング・洗面化粧台・トイレなど内装全面をアメリカンガレージスタイルへとリノベーションしました。

自転車やアウトドア好きのお客様がメンテナンスをしたり飾ったりしやすいようにデザインし、OSBボードやヴィンテージ塗装などで、ハードなテイストに仕上げています。

▶施工事例:アメリカンガレージスタイル


まとめ


戸建てリノベーションには、大きく分けて部分的なリノベーションと、基礎から上部構造体すべての性能向上を図るフルリノベーションがあります。


戸建てリノベーションの費用は、築年数や劣化の状態、設備のグレードなどによって変わりますが、築年数が長い戸建てほど高くなる傾向にあります。


戸建てリノベーションの費用を抑えるポイントは、使用する材料や設備のグレードを下げることや補助金制度や減税制度、ローンを活用することです。


これらのポイントを踏まえ、どのようなリノベーションができるか気になる方は、リノベーション事例のページをご覧ください。


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