壁紙(クロス)リノベーションの極意をプロの目線から説明します


壁紙施工
壁紙を変えるだけで部屋の雰囲気、機能性などが劇的に変化します。だからリノベーションの際には、壁紙にこだわる方が多いのです。これから壁紙選びを始める方は、機能や効果について把握しておきましょう。


壁紙は何を選んでもよいというわけではありません。部屋の雰囲気と目的に合わせなければ失敗してしまいます。


本記事では、壁紙選びに悩んでいる方に対して、壁紙選びのコツ、部屋の雰囲気を損ねない方法、CMCが手がけた施工事例などについて説明していきます。


リノベーション前に壁紙(クロス)の機能を把握しておこう


壁紙は種類によって機能が異なるので、目的に合わせたものを選びましょう。デザインと合わせて機能性を考慮し、バランスの良い壁紙を選んでください。使用する壁紙の種類によって、メンテナンス性や安全性、快適性などが変わってくるので、しっかりと見極めることが大切です。ここからは、4つの壁紙の特徴を紹介していきますので、どの壁紙にしようか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。


汚れに強いビニールクロス

ビニールクロスは塩化ビニール樹脂が原料となっており、最もよく見かけるタイプです。汚れにくいうえに水拭きもできるので、掃除やメンテナンスがとても楽です。種類も豊富にあるので、さまざまなカラーや機能性などで絞れます。子供はジュースやお菓子などで手が汚れた状態で壁を触ってしまうことが多いので、お子様がいる家庭に最適な壁紙です。


高級感がある織物クロス

織物クロスはレーヨンやシルクが原料となっており、高級感をプラスしたい方におすすめです。ゴージャスな雰囲気を演出できるので、自室をホテル仕様にしたい方から人気があります。耐久性も申し分がなく、傷が付きにくいです。ビニールクロスより選択肢が少なくて高額なことが欠点です。


種類が豊富な紙クロス

紙クロスは紙素材が原料の壁紙で、ビニールクロスのように豊富な種類から絞ることができます。種類によって機能性が変わり、和紙タイプは室内の調湿性に優れています。高温多湿な日本においては、和紙タイプは理にかなっているでしょう。輸入壁紙には日本では見られないデザインが豊富にあり、普通の壁紙に飽きた方から人気があります。


体に優しい自然素材の壁紙

漆喰や珪藻土で作られたのが自然素材の壁紙です。化学物質を含んでいないので、体に優しい仕様です。漆喰の壁紙はホルムアルデヒドを分解する作用があり、シックハウス症候群対策として適しています。また、消臭作用により室内をさわやかに保ちます。珪藻土の壁紙は防火性と調湿作用にすぐれており、心地よい湿度に調整してくれるでしょう。さらに、消臭作用により、不快なニオイを軽減させます。


壁紙(クロス)リノベーションのメリット

壁紙と花


壁紙を変えるだけで部屋のイメージを大きく変えられます。雰囲気が変われば心機一転して、新しい生活を満喫できるはずです。さらに、費用を抑えて施工できるので、簡単なリフォームとしても人気です。ここでは、壁紙(クロス)リノベーションのメリットについて2点紹介していきます。


メリット1 イメージを変えられる


壁紙は、室内においてかなりの面積を誇っています。だからこそ、室内を明るくしたり、落ち着いた雰囲気にしたり、イメージを簡単に変えられるのです。壁紙のリノベーションは修繕や汚れ隠しの目的もあり、特に油煙による黄ばみやべたつきが気になる状況でおすすめです。もちろん、汚れや傷がなくても、室内のイメージチェンジや気分転換のために壁紙交換をする方もいます。


メリット2 手軽な価格で施工できる

リノベーションといえば高額な費用がかかるものですが、壁紙張り替えの施工に関しては非常に安く抑えられます。室内の雰囲気を変えるためには塗料や塗り材を使用するのも手ですが、これらよりも壁紙の方が安価です。壁材の痛みや傷が目立ってきた、汚れやくすみが気になるといった状況でおすすめします。


リノベーション時に壁紙にこだわって、おしゃれ度アップ


おしゃれな部屋を実現するなら、壁紙のリノベーションが最適です。統一性のある色でまとめること、色彩が有する心理効果を把握すること、さらにサンプルをしっかりと確認しておくことが成功の秘訣です。


自分の好み、そして機能性を追求していけば、自然とおしゃれな空間を実現できます。そのために、まずは色選びから行っていきましょう。


部屋全体の色味の統一感を考えよう

部屋全体の色味を違和感なく仕上げるためには、床の色が重要になります。ベージュ系の床であれば、相性が良いのはホワイトやグレーの壁紙です。床の色が濃いのであれば、壁紙の色を明るくすればモダンな雰囲気に仕上げられます。開放感のある空間にするには、床よりも壁紙の色を薄くするのがコツです。統一感を出すには、床と壁紙のバランスが何より大切です。


色彩の心理効果を知っておこう

色には効果があることをご存じでしょうか。清潔感を大切にしたい方には、ホワイトの壁紙が最適でしょう。家具や小物との相性も良いですし、開放感を引き出すこともできます。高級感を演出したいなら、ブラウンやブラックがおすすめです。落ち着いた空間、爽やかな雰囲気に仕上げたい場合は、ブルー系を選べば間違いありません。


サンプルは大きなサイズでチェックしよう

壁紙は頭の中のイメージだけで決めてしまうと失敗することが多いです。色合いと質感を確かめる必要があるので、まずはサンプルを取り寄せてみましょう。サンプルはなるべく大きい方が良く、これは本来の色合いを把握できるからです。サイズが小さすぎると、全体的に暗く見えてしまうので注意が必要です。逆にサイズが大きいと、明るく見える性質があります。


壁紙(クロス)にこだわったリノベーション事例をご紹介

壁紙のリノベーションで失敗しないためには、実例を知っておく必要があります。経験者の失敗例を把握しておけば、同様の失敗を回避できるはずです。壁紙選びだけで部屋の雰囲気は大きく変わってきます。ここでは、壁紙にこだわった施工事例を3点紹介していきます。自分の好み、雰囲気に合わせて最適な壁紙を選んでいきましょう。


淡い色彩の壁紙(クロス)をアクセントに使って爽やかな印象に


淡い壁紙1
淡い壁紙2

爽やかな印象を引き出すためには、白を基調とした壁紙をチョイスするのがおすすめです。白は爽やかで清潔感があり、白ベースで選べば大失敗をすることは少ないです。明るいイメージを演出するなら、淡いグレーをアクセントにすると良いでしょう。白は家具や架電との相性も良く、無難に仕上げたい方からも人気があります。


淡い色彩の壁紙が爽やかなリノベーション事例


モノトーンの部屋をグッと引き締める壁紙(クロス)


モノトーン1
モノトーン2
モノトーンの空間を引き締めるには、アクセントタイルが役立ってくれます。若草色に塗装すれば華やかでありながら引き締まった空間を演出できます。和室から洋室にリノベーションする場合も違和感なく仕上げられるでしょう。また、家具や水回りともマッチングします。気軽に大人の空間を実現できるリノベーションとなっています。

モノトーンの壁紙がシックなリノベーション事例

個性的な色使いでオンリーワンな雰囲気に

個性的2
個性的1
壁紙は、部屋の雰囲気を一変させるので、自分だけの空間に仕上げたい方に最適です。ベーシックな壁紙は王道ですが、個性的な色使いにしてこだわりを演出するのも楽しいです。ガラスブロックを一部に採用すれば、室内がより明るくなりますし、スタイリッシュさも強調できます。昭和の雰囲気を現代風の明るい雰囲気に変えることができるのです。


個性的な壁紙がオシャレなリノベーション事例

壁紙(クロス)の張り替えでよくある5つの失敗

壁紙の張り替えは慎重に行ってください。張り替えをするときは室内全体、少なくとも部屋全体が対象になるからです。後悔してやり直すにしても、膨大な追加費用と時間がかかります。ミスやトラブルを防ぐためには、失敗するポイントを知っておく必要があります。ここでは張り替えリフォームのよくある5つの失敗事例について説明していきます。この5点を覚えておくだけで、失敗のリスクは劇的に減少するでしょう。


隣接した部屋とギャップが生まれる

予算に余裕がなくて、壁紙の張り替えは一部分だけ、また一部屋だけにするという方がいます。この方法は確かに安価に抑えられますが、隣接した部屋との調和が取れなくなります。色合いがチグハグになると、古い部屋をリフォームしたことがひと目でわかってしまうでしょう。たとえば一部屋だけ真っ白いクロスを張っても、となりの部屋のクロスは汚れているとバランスが悪くなります。一部屋だけ張り替えする場合は、視界に入ってくる部屋の壁紙と似た色を選ぶのがおすすめです。


家電などの汚れが目立つ

壁紙を新しくしたら、部屋の汚れが目立つようになるケースがよくあります。よくあるのはエアコンや電気のスイッチの黒ずみ、黄ばみなどが目立つ問題です。天井や照明器具なども目立ちやすいです。可能であれば天井もリフォームしたいですが、それが難しい場合は真っ白の壁紙以外を選んで壁紙の張り替えをしてみましょう。真っ白を選ぶと天井の汚れが著しく目立ってしまうからです。照明器具の黄ばみが気になる場合は、できるだけ照明器具を交換しましょう。エアコンの脱着や買い替えをするなら、壁紙リフォームの時期と合わせるのがおすすめです。


壁紙にシワが残ってしまった

壁紙リフォームをした後は、しばらく壁紙に触れないようにしてください。施工直後は凸凹や雨季が気になることがありますが、これは放置しておけば自然ときれいになります。自分できれいに整えようとすると、逆にシワができてしまう可能性が高いです。壁紙の状態が落ち着くには数日ほどかかるので、すぐには触らないようにしてください。ただし、施工のミスだと思われる場合は、施工会社に相談してみましょう。業者側に責任がある場合は無料で対応してくれます。


張り替え前とイメージが変わらなかった

せっかく壁紙リフォームしたのに、施工前とイメージがほとんど変わらないという問題も発生しがちです。おしゃれな雰囲気にしたい、モダンな空間にしたい、といった目的が明確化している方は特に注意が必要でしょう。安心感を重視して無難な色を選択してしまうと、部屋の雰囲気はそれほど変わりません。無難な色を選びつつイメージをちょっと変えたいという場合は、模様入りの壁紙をおすすめします。模様がアクセントになる一方で、派手な雰囲気になることはありません。


柄を選んだら落ち着かない空間になった

柄物の壁紙を選択する方は、部屋のイメージを一新したいと考えている傾向があります。一方で、柄物を選択すると浮いてしまい、家具との相性が悪くなるケースがあります。インテリア全体の調和が崩れれば、落ち着かない空間になってしまうでしょう。落ち着いた空間を実現するには、柄デザインを一部にだけ取り入れる方法をおすすめします。アクセントにする程度であれば、メリハリのある空間にできます。広範囲に柄デザインを取り入れる場合は、無地タイプのカーテンやソファを選ぶと空間がすっきりするでしょう。


壁紙(クロス)リノベーションにかかる費用の目安は?

壁紙にはさまざまなタイプがあり、一般的には安価な壁紙と標準価格の壁紙に大別されます。安価な壁紙は1平方メートル当たり750円が相場です。これが標準な壁紙だと1,200円程度です。壁紙リノベーションの施工費用は、壁紙の価格に加えて部屋の広さも大きく関係します。当然ながら広い部屋ほど高額です。たとえば、6畳間の場合は5万円程ですが、8畳間だと6万円ほどと少し高くなります。


また家の場所ごとの相場は下記のようになっています。

・リビング・・・7万円程

・キッチン・・・5万円程

・トイレ・・・4万円程


壁紙リノベーションの費用には、施工費用に加えて廃材処分費も発生します。作業の前に家具・家電の移動、そして施工後の再設置をする場合ですと、その分の作業料金が発生します。リノベーションをする前に総費用を把握しておき、それに合わせて壁紙の種類を選んだり、施工箇所を変更したりしましょう。予算は少し多めに見積もっておくことが大切です。また、壁紙だけではなく戸建てをフルリノベーションしたいという場合は、下記のページに費用相場を記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。


【戸建てフルリノベーション】費用相場や成功のポイントを紹介


まとめ

壁紙はそれぞれ価格・機能性が異なるので、壁紙リノベーションをする前に壁紙の特徴を把握しておきましょう。壁紙リノベーションが他の施工より優れている点は、安く部屋のイメージを変えられることです。落ち着いた雰囲気にするのも、スタイリッシュな空間にするのも自由自在です。


壁紙選びで失敗しないためには、統一感を考えること、色彩効果を把握すること、失敗事例をチェックすることがポイントになります。壁紙以外にもリノベーションオシャレにするアイデアをもっと詳しく知りたい方はこちらのページを参考にしてください。


オシャレなリノベーションのアイデア8選|事例紹介有り


 

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