地震大国 日本! 大地震はいつ起きても不思議ではありません

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日本は地震大国と言われており、最近は特に規模の大きい地震が目立つようになってきました。
令和6年能登半島地震によって、改めて大地震の怖さを認識した方も多いのではないでしょうか。

地球規模で地震の発生場所を見ると、地震の起こる場所と起こらない場所がはっきりとわかれます。
地球の表面は十数枚のプレートに覆われていて、地震はプレートの境界部分と考えられている場所で多く発生しています。

残念ながら、日本は地震が多く起きる場所にあるため、私たち一人ひとりが住宅の耐震化など地震に対してしっかりとした準備が必要です。

本記事では、日本を取り巻く地震の発生状況や地震のメカニズムをわかりやすくご紹介します。

日本で発生する地震は規模が大きく、回数も多い

日本ではよく地震が起きている印象がありますが、実際にどの程度の頻度で起きているのでしょうか。

また、規模の大きい地震が多発している感じもしますが、世界と比べるとどの程度の規模の地震なのでしょうか。

世界で起こるマグニチュード6以上の地震のうち約20%は日本で起きています

日本は地震や火山活動が活発な環太平洋火山帯に位置し、全世界で起きる地震の約80%が環太平洋火山帯で発生しています。
環太平洋火山帯

また、日本の国土面積は世界の0.25%という小さな面積ですが、2011年から2022年に発生したマグニチュード6以上の地震回数は、全世界の実に16.9%と非常に高い割合を占めています。

地震発生回数

世界で発生した地震の規模

気象庁のホームページには、「1900年以降に発生した地震の規模の大きなもの上位10位」が示されています。

最も規模の大きな地震は、1960年5月にチリで発生したマグニチュード9.5の地震で、津波が約1日かけて太平洋を越え日本にも来襲し大きな被害が出ました。

2011年3月に起こった東北地方太平洋沖地震は、4番目に大きく世界的に見ても大地震だったことがわかります。

地震の規模上位10位

国別の地震の発生頻度

国連開発計画(UNDP)の世界報告書「災害リスクの軽減に向けて」によると、1980年から2000年までの間で、マグニチュード5.5以上の地震が発生した頻度では、日本は世界第4位です。

日本以外の国も、地震発生のニュースでよく耳にする国が挙がっています。

国別地震の発生頻度

日本周辺はプレートがぶつかりあうエリア!

日本列島の周辺では、2つの海プレート(太平洋プレート・フィリピン海プレート)と2つの陸プレート(北米プレート・ユーラシアプレート)がぶつかりあっています。

複数のプレートによって複雑な力が作用しているため、日本は世界的にも非常に地震が多い国です。

プレートの境界で発生する地震(海溝型) 

日本周辺では海プレートが沈み込むときに陸プレートを引きずり込み、陸プレートが引きずりに耐えられなくなると、陸プレートが一気に跳ね上がって海溝型の地震が発生します。

多くの海水を同時に跳ね上げ大規模な津波が発生する場合があるため、巨大津波に警戒しなければなりません。

海溝型地震

主な海溝型地震には以下のものがあります。

・平成15年 十勝沖地震

・平成23年 東北地方太平洋沖地震

※近い将来に発生が予測されている南海トラフ地震も海溝型の地震です。

 

プレート内で発生する地震(直下型)

海プレートが陸プレートを圧迫し、陸プレート内部にたまった歪が限界に達すると活断層がずれて地震が発生します。

なかでも、陸プレートの浅いところで発生する地震は直下型地震と呼ばれ、人々の居住地域に近い場所で発生するため、突然大きな揺れに襲われ、甚大な被害を受ける場合があります。

直下型地震

主な直下型地震には、以下のものがあります。

・平成7年 兵庫県南部地震(震源の深さ約16km

・平成16年 新潟県中越地震(震源の深さ約13km

・平成28年 熊本地震(震源の深さ約12km

・令和6年 能登半島地震(震源の深さ約16km

近畿地方には24の活断層が存在します

地震の原因の一つに「活断層」があります。

平成7年に発生した兵庫県南部地震の原因となった「野島断層」は、最大で水平方向210cm、上下方向120cmのずれが生じていて、全長は約9kmに達する規模です。

近畿地方には、このような活断層が、確認されているだけでも24あり、なかでも大阪府には、以下の4つの活断層が存在しています。

・有馬高槻断層帯

・上町断層帯

・生駒断層帯

・中央構造線断層帯

近畿の活断層
出典:中央防災会議「東南海、南海地震等に関する専門調査委員会」

大阪北部地震によって地震発生の可能性が高まっています

平成306月に発生した大阪北部地震は大阪府で最大震度6弱を観測し、広い範囲で被害が発生しました。

震源の周辺にある「有馬高槻断層帯」「生駒断層帯」「上町断層帯」に新たに歪がたまっていることが判明し、その結果、大阪府周辺では地震が起きやすい状態になっています。

大阪北部地震震源周辺の主要活断層帯

まとめ

日本は環太平洋火山帯に位置し、4つのプレートがぶつかりあう場所にあるため、世界的に見ても地震が非常に多い国です。

地震にはプレート境界で起こる「海溝型地震」とプレート内で起こる「直下型地震」があり、直下型地震の原因となる活断層は近畿地方には24も存在します。

そのため、いつ大きな地震が起きてもおかしくない状況になっていて、起こりうる地震に備えて対策を講じることは待ったなしの状況です。

 

生活の基盤となる住宅の耐震化は大丈夫でしょうか。

常日頃から地震が起きる可能性を考え、リスクをしっかり認識しできる限りの備えをしましょう。

 

弊社は住宅の耐震診断や耐震補強の実績が豊富であり、予算内でご希望にお応えできるよう親切丁寧にご対応いたします。

住宅の耐震性に不安のある場合は、ぜひ、一度ご相談ください。
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