木造住宅を低コストで耐震補強する方法

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低コストな耐震補強

「耐震補強したいけど、費用がかかるので躊躇している」

「費用がかかるので、耐震補強はあきらめている」

「大地震が来ても、たぶん大丈夫だろう」


とお考えの方はおられませんか?


耐震補強するにはある程度の費用がかかりますが、「できるだけ安く済ませたい」と皆さん思っておられます。


今回の記事では、耐震性を確保しつつできる限り費用を抑えた耐震補強の方法をご紹介します

耐震補強をお考えの方は今回の記事も参考にしていただき、上手な耐震補強を進めてください。


なお、日本は今、地震の活動期に入っています。

実際、日本周辺で大きな地震が多発していますので、そう感じている方も多いのではないでしょうか。。

国土交通白書2020によると、南海トラフ地震の発生確率は「30年以内に70~80%」とされていますので、住宅の耐震化は待ったなしの状況です。


耐震補強しないとお考えの方は「耐震シェルター」という方法をご検討されてはいかがでしょうか。できる範囲で耐震化を進めていただければと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

低コストでできる耐震補強とは

木造住宅の耐震補強では壁を強くするために、筋かいを梁や土台に取り付けますが、その際、支障となる天井や床の一部を解体する必要があります。

低コスト工法では、条件にもよりますが床や天井を解体せずに補強できる場合があります。

低コストな耐震補強工法を採用するメリット

低コストな耐震補強工法のメリットには以下のものがあります。

1.工事費が安い

2.工期が短い

3.工事中の影響が少ない


工事費が安い

「低コスト」というだけあって工事費の安いことが一番のメリットです。

補強箇所や敷地条件などによってさまざまですが、従来の耐震補強工事と比べて1/2~1/3でできる工法もあります

工期が短い

従来の耐震補強工事は一般的に1ヶ月程度かかることが多いですが、低コスト工法では2週間程度に短縮されるケースが多いです。(住宅の広さや補強箇所、工法などにもよるのでご注意ください)

低コスト工法では床や天井の解体を最小限に抑えるため、その作業手間が省けて工期が短くなります。

工事中の影響が少ない

工事内容や範囲にもよりますが、住みながら工事できるケースが多いです。

また、大がかりな解体工事が少ないため、工事中の音や振動が軽減され生活への影響が少なくて済みます。

工事中は何かと不便になりがちですが、工事中の影響が少ないのはうれしいポイントです。

低コスト工法の一例

工法の一例

低コスト工法にはさまざまなものがありますが、一例をご紹介します。

・【壁補強】 ダイライト かべ大将

・【壁補強】 コボットステンレスブレース

・【基礎補強】 SRC工法


【壁補強】 ダイライト かべ大将

「ダイライト かべ大将」とは、床や天井を解体せずに壁だけ剥がして耐震改修パネルを取りつけ、壁紙を張って仕上げる耐震補強方法です。

工期が短く筋交いでの補強などと比べて安価なことが特徴です。


※耐震診断結果によっては床や天井の工事が必要になるケースがあります。

かべ大将

メーカー「大建工業」のホームページによると、コストは通常の改修工事の約2/3で済むそうです。

【壁補強】コボットステンレスブレース

コボットステンレスブレース」とは、木材の接合部に金物を取りつけ、ステンレスのブレースを張って補強する方法です。

窓などの開口部を残したまま補強できますし、ステンレスを使っているので隠さずにそのまま見せてもいいかもしれません。

【 基礎補強】SRC工法

高速道路やマンションの補強に使われている「炭素繊維シート」を基礎に貼り付けることで補強する方法です。

基礎のヒビ(クラック)を補強する場合、従来なら床を解体する必要がありましたが、SRC工法では床下収納庫や和室の畳を上げて、床下に潜り込んで工事できるのが特徴です。

基礎補強 SRC工法

1部屋だけの耐震化(耐震シェルター)

耐震補強が最も効果的ですが、費用面などからどうしても耐震補強できない場合には、「耐震シェルター」という方法があります。

耐震シェルターとは、木材や鉄骨で作った強固な箱型の空間(シェルター)のことで、万一、住宅が倒壊してもシェルターの中にいる人の命を守ってくれます



耐震シェルターは安い

大阪府のホームページによると耐震補強工事の半数以上が250万円未満で行われているとのことですが、住宅の規模や補強内容によってはもっとかかることもあります。

一方、耐震シェルターの工事費は100万円~150万円です

耐震補強ができない場合には耐震シェルターの設置を検討してみてはいかがでしょうか。

耐震シェルターの工事は早い

耐震シェルターは組立と設置が約1週間で完了します

部屋の内側に小さい部屋を作るイメージなので、住みながらの工事が可能です。

耐震シェルターは強い

住宅が倒壊したとしてもシェルターは潰されることなく、中にいる人の命を守ってくれます。

家全体の耐震性は高められませんが、普段使っている寝室などをシェルターにすることで、就寝中に発生する地震にも備えられます


耐震シェルターも市町村の補助金が使える場合がある

耐震補強工事では市町村の補助金を活用できる場合がほとんどですが、実は耐震シェルターを設置する場合にも、市町村の補助金を活用できる場合があります


市町村によって、補助要件や補助額が異なりますので、耐震シェルターをご検討の方はお住いの市町村に確認してみてください。


▶大阪府内市町村担当窓口はこちら(大阪府ホームページ)

まとめ

低コスト工法をうまく活用することで、安全性と経済性を両立した耐震補強が可能になります。

住宅の耐震性能や施工箇所の状況などにもよりますが、低コスト工法での耐震補強も検討してみてはいかがでしょうか。

また、耐震補強がむずかしい場合は「耐震シェルター」という方法もありますので、あわせてご検討いただければと思います。


弊社には住宅の耐震診断や耐震補強の実績が豊富にございます。

お客様に寄り添った提案をさせていただきますので、耐震性に不安のある方はぜひご相談ください。

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