リノベーションで床をおしゃれに!床材の種類・費用・事例紹介

 



リノベーションの際、部屋の間取りやインテリアにだけこだわっていませんか。おしゃれな空間はインテリアだけでなく長く過ごす空間である足元、「床」にこだわることも大切です。

床に傷がつけば、同じ素材で張り替える、傷んでなければワックスだけで済ませる方も少なくありません。しかし、床のリノベーションにより住まいの使い勝手は改善され、見た目もおしゃれに変わります。

この記事では、主な床材の種類や床材選びのポイント、施工費用相場、施工の注意点や事例を紹介します。ぜひ、リノベーションの参考にしてください。

 

 

床にこだわったリノベーションで部屋の印象はガラッと変わる

床は家具や家電製品を置くため、絨毯やラグを敷いてしまうことが多く、歪みやへこみがなければ問題ないと思っていませんか?しかし、足元の床こそが、おしゃれなリノベーションをする上で重要なポイントです。
床の素材によって部屋の印象が大きく変わるため、理想の空間イメージに合わせて最適な床材を選ぶことが必要です。

 


例えば、古民家などでは畳の部屋が一般的ですが、フローリングに変えることで現代風の雰囲気に変わり、使い勝手も向上します。一方、洋室ばかりの空間に畳を取り入れて、和モダンな印象を演出することもできます。また、キッチンなどのフローリングにクッションフロアを使用すれば、グラスなどをうっかり落としても割れにくく、傷もつきにくくなります。

フローリングには様々な種類や色味があります。床のデザインやカラーバリエーションを変えるだけでも、一気にイメージを変えられます。

部屋や廊下など、場所ごとに最適な床材を選び、おしゃれなリノベーションを実現しましょう。

 

 

リノベーションに使える床材の種類と特徴



床材にはさまざまな種類やデザインがあります。
一般的に、和室を洋室に変えることや、洋室を和室に変えることは難しいという固定観念がありますが、実際には床材を変更することでリノベーションできます。

ここでは、おしゃれで利便性が高まるリノベーションに適した床材の種類と特徴をご紹介しますので、参考にしてください。

 

 

複合フローリング

 複合フローリングは、集成材や合板などの板材の上に薄くスライスした天然木や化粧シートなどを張り合わせた床材です。
無垢フローリングと比べて低コストでありながらも耐久性に優れています。表面に使用する素材の違いによって、見た目や機能性も異なります。

2~3mmほどの厚みで挽いた挽板は、無垢材に近い見た目が特徴です。
0.2~1mmほどの薄さにスライスした突板は低コストで、木の風合いを楽しむことができます。

また、樹脂などに木目模様をプリントしたシートはお手入れが容易です。

 

無垢フローリング

無垢フローリングは、天然木を一枚板の床板に加工した床材です。
天然木ならではの風合いや質感が美しく、調湿性にも優れており、経年変化を楽しむことができます。
しかし複合フローリングと比べて価格が高く、湿度の影響を受けやすく、膨張や収縮、反りや歪みが生じる可能性があります。無塗装のままでは水や汚れに弱いため、定期的なワックス塗装などのメンテナンスが必要です。

 

カーペット

カーペットは、応接間や寝室、子供部屋などの洋室で人気のある床材で、高級感のある外観が特徴です。
足元が柔らかく、転倒時の衝撃を吸収してくれるだけでなく、足音を軽減する防音性も期待できます。
ただし、起毛素材のためゴミが入り込みやすく、掃除が手間になるデメリットがあります。こぼした飲み物がシミになりやすく、ダニの発生リスクもあるため、定期的なお手入れが必要です。

 

 

コルク

コルクは、天然素材であるコルク樫の樹皮を圧縮加工した床材です。

弾力性があり、衝撃を吸収してくれるため、子供部屋や高齢者の寝室などで使用すると転倒時の衝撃を和らげてくれます。また、調湿性や断熱性にも優れており、足音の響きも吸収するため、防音性にも優れています。

特にマンションなどで下の階に子供の走り回る音を響かせたくない場合におすすめです。

 

 

フロアタイル

フロアタイルは、本物のタイルではなく、塩化ビニル素材でタイル風に仕上げた床材です。

床面全体に広げて形状に合わせて切断するシート状の床材ではなく、小さなタイルのようなシートを貼り合わせることが特徴です。

さまざまなデザインがあり、防水効果もありますので、水回りなどに人気です。

 

 

クッションフロア

クッションフロアは、塩化ビニル素材で作られたクッション性の高い床材です。
防水性に優れており、衝撃を吸収するため、キッチンや洗面所などの水回りや、ペットや小さなお子様、高齢者が過ごすお部屋などに適しています。
うっかり食器を落としても割れにくく、足への負担も軽減されます。さらにお手入れも簡単で、掃除がしやすいのも特徴です。

 

 

畳は和室に用いられるだけでなく、リビングの一角に和の空間を設ける方も増えています。
イグサの良い香りや風合いを楽しむことができ、その上に座ることや寝そべることもできるため、リラックスできる空間を作り出してくれます。

畳は汚れても裏返したり、交換したりできるので、長く使えるエコな床材です。最近では撥水加工が施された畳なども登場しており、利便性にも優れています。


これらの床材は、それぞれ特徴や利点があり、リノベーションにおいては部屋の用途やスタイルに合わせて選ぶことが重要です。適切な床材を選ぶことで、理想の空間を実現することができます。

 

 

リノベーション時の床材選び|場所別のポイントを解説

 

従来の場所と同じ床材を使う必要はなく、リノベーション時に変更することができます。
リノベーション前の新築時や前回のリフォーム時には、まだ開発されていなかった素材などもあるので、リノベーションに合わせて、場所ごとに最適な素材を選びましょう。
選び方のポイントを解説していきます。

床材は場所ごとに適した床材を選ぶことが大切です。
せっかくリノベーションするなら、新しく開発された床材などを検討するのもひとつの手です。
ここからは場所ごとに適切な床材を紹介します。選び方のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

リビング

リビングは長い時間家族やお客様などが過ごす場所なので、快適性と機能性、見た目の美しさを重視して選びたいところです。
どのようなリビングにしたいか、過ごし方によっても床材を選ぶポイントが異なります。

たとえば、床暖房を入れる場合は熱が伝わりにくいカーペットよりもフローリングが適しています。フローリングは熱に強く、伝わりやすい素材なので、床暖房の効率が上がります。
クッションフロアやフロアタイル、コルクなどは熱で変形するおそれがあるため、施工できません。

床暖房なしの場合はさまざまな選択肢があります。
小さなお子様やペットがいるご家庭で、床の傷や下の部屋への衝撃を防ぎたいのであればクッションフロアが適しており、見た目をおしゃれな印象にしたいのであれば明るめのフローリングがおすすめです。

 

 

キッチン

キッチンは、うっかり床に水をこぼしたり、知らないうちに油汚れや調味料、食品の汚れが付きやすかったりする場所です。ダイニングキッチンの場合、毎日イスを引くので引きずったような傷も付きやすくなります。

キッチンには防水作用が高く、傷に強く、うっかり食器などを落とした時に衝撃を緩和してくれ、割れるのを防いでくれる床材がおすすめです。

クッションフロアが適していますが、長く使うほどシミが目立つようになるので、こまめなお手入れや定期的な張り替えが必要になります。

 

 

トイレ

築年数の経過した一戸建てやマンションなどを購入すると、トイレがタイル張りのケースが少なくありません。
床を水洗いできる点では便利ですが、冬場は冷たく、高齢者などが転んだ際にケガをするリスクが高いです。

タイルを撤去した上で、フローリングにして見た目を美しくする、衝撃を防ぎ、防水性の高いクッションフロアやフロアタイルなどにするのがおすすめです。

トイレは常に清潔にしておきたい場所なので、汚れにくさや掃除のしやすさを重視して選びましょう。

 

 

洗面所

洗面所は1日に何度も手洗いや洗顔、うがいや歯磨きなどに利用する場所です。水はねをはじめ、石鹸カスなどが散らばる場合やメイク用品や整髪料などが知らず知らずのうちに散らばる場所でもあります。
防水や撥水機能に優れ、汚れにくい床材やお掃除のしやすい床材がおすすめです。

洗面所には塩化ビニル素材のシート材やクッションフロアなどがおすすめです。
デザインに凹凸や継ぎ目があると、汚れが入り込みやすいため、表面がつるりとしたデザインのものが適しています。

 

 

玄関

玄関の土間部分はどのようなものが適しているでしょうか。
靴を脱ぎ履きする場所なので、土汚れなどが気になる場所です。汚れや傷が付きにくく、お掃除がしやすい床材を選びましょう。

また、家に入った瞬間に見える場所なのでお住まいの印象を決める場所でもあります。
玄関をシックにまとめる方も多いですが、明るい雰囲気にしたほうが来客に与える印象はグッと良くなります。
暗いと帰ってきた時に危険もあるので、安全性も考慮して明るいデザインの床材を選びましょう。

各場所に合った素材を選ぶことで、快適で美しい空間を実現することができます。
リビングでは快適性と機能性、キッチンでは防水性と耐久性、トイレや洗面所では防水性とお手入れのしやすさ、玄関では耐久性と安全性を重視することが重要です。
リノベーションの際には、自身のライフスタイルや好みに合わせて、適切な床材を選ぶことをおすすめします。

これらのポイントを踏まえながら、リノベーションプランを立てると良いでしょう。

 

 

床のリノベーション|費用相場と工期


床のリノベーションにかかる費用と工期は、場所や広さ、撤去する床材の種類や張り替える床材の素材によって異なります。

たとえば、既存のフローリングやクッションフロアを撤去して同じ素材に張り替える場合と、畳の部屋をフローリングにする場合、タイルを撤去してフローリングにする場合は、それぞれ工期や費用に大きな差が生じます。

一般的な目安として、8畳の部屋の相場をご紹介しますので、参考にしてください。
フローリングの相場は9〜20万円です。一般的には複合フローリングのほうが無垢フローリングよりも低コストです。しかし機能性が高い複合フローリングの場合は、無垢フローリングよりも高い場合もあります。
フローリングの種類はさまざまなので、用途や予算に応じて考える必要がありますね。

カーペットの相場はグレードにより6万〜16万円、フロアタイルの相場は8万〜15万円、クッションフロアの相場は6万〜12万円です。
ただし築年数が経過し、床材の劣化が激しい家屋のリノベーションの場合は、下地の補修費用や調整費用も発生します。

工期は、例えば寝室だけ、洗面所だけなら2日〜3日程度で済む場合もあります。ただし、既存の床材の撤去や下地補修などが入る場合や、住まい全体の床をリノベーションする場合は、1週間から2週間以上かかることもあります。

床材のグレードや工事内容によって費用も工期も大きく変わるため、事前の費用シミュレーション、複数業者への見積もり依頼は必須です。床材の種類やグレードを変えた見積もりを複数比較することが重要です。

 

 

床をリノベーションする際に気を付けること


マンションの床リノベーションでは、構造上の制約や管理規約による制限があるかを確認しましょう。共用部ではなくても、一定の制約がある場合や管理組合の許可が必要な場合があります。

また、階下へ音が響くリスクがあるので、現在の床材よりも防音性が低下する床材にすることはおすすめできません。戸建てとはサイズが異なる場合があるため、マンション専用タイプの床材を選んでください。

 

床暖房が設置された部屋の床リノベーションにも注意が必要です。床暖房を撤去しない場合は、上述した床暖房に適した床材を選びましょう。

床暖房の設置から年数が経過している場合、床暖房の設備も一緒にリノベーションすることがおすすめです。ただし、その分費用もかかりますので注意しましょう。

 

 

床にこだわったリノベーションの施工事例

リノベーションで床をおしゃれにし、お住まいのイメージを変えたい場合、どのような工夫が必要でしょうか。
ここでは、実際の施工事例をもとに、床のリノベーションによっておしゃれな空間が実現した事例をご紹介します。
こだわりのリノベーションポイントも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。


床に国産ナラ材を敷き詰めたハイクラスなリノベーション

 

 

リビングや水回り、寝室などの床には国産ナラ材を敷き詰めました。
美しい木目と落ち着きのある国産ナラ材など、天然木材をふんだんに使用したハイクラスのリノベーションです。

ナラ材はジャパニーズオークとも呼ばれ、希少性の高い床材です。裂けにくく硬い素材で、液体が染み込みにくく、耐水性と耐久性に優れています。うっかり物を落としたり家具を動かしても傷がつきにくいので、ダイニングやキッチン、リビングなど、さまざまな場所に適しています。

壁と床のコントラストでお部屋が明るく見えるように仕上げています。

 

 

天然無垢材「メープル」で北欧風リノベーション

 

 

床に天然無垢材のメープルを使用したことで、柔らかな木のぬくもりを感じる北欧風の空間を演出することができました。

メープル材は乳白色で明るく、ナチュラルな雰囲気が美しい床材です。
柔らかく見えますが、カナダや北アメリカなどの雪が降り積もる厳しい環境で育つため、幹が硬く緻密であり、衝撃や摩耗にも強く、耐久性に優れています。
キッチンやリビング、子供部屋などに使用すると、柔らかで明るい印象を与えることができます。

 

視覚的な区切りと奥行きが印象的なリノベーション

 

玄関土間と玄関からつながる廊下の床材の種類や色に差をつける、キッチンとリビングの床材を変えることや色にコントラストを付けることで、視覚的な区切りと奥行きが印象的なリノベーションが実現しました。

意図的に床材を使い分けたり、色やデザインが異なるものを配置することで、視覚的な区切りや部屋の奥行きを表現することができます。空間ごとで世界観が統一されているので、ばらつきを感じない、唯一無二のお家に仕上げています。

 

まとめ

床材にはさまざまな種類があり、特徴や機能性も異なります。

工期や費用の違いもありますが、キッチンや洗面所、トイレなどの水回り、リビングや寝室、子供部屋、玄関などに合わせ、最適な床材を選ぶことが大切です。
汚れや傷が付きやすい場所なら防汚性や防水性などを重視することや、お手入れのしやすい床材が適しています。
また、転倒時の衝撃の緩和や物を落とした時の割れにくさ、階下に伝わる音などの衝撃の緩和や防音性も考慮して選びましょう。

詳しくは、床材のリノベーション実績豊富な弊社までお問い合わせください。
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