マンションでも夢のロフトを実現可能?リノベーション費用目安やメリットを紹介!
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カテゴリー:リノベーション
友人や知人の家を訪問した時に、ロフトを見て憧れた経験はないでしょうか。ロフトがあるだけで「おしゃれな部屋」「こだわりのある部屋」という印象になりますよね。
本記事では、リノベーション時のロフト設置費用やメリット・デメリット、ロフトを作れない時の対処法について紹介していきます。
ロフトとは?
ロフトは天井の近くに作られた空間で、物置や寝室替わりに使われることが多いです。床から遥か上の天井近くに作られているため、居室としては扱われません。布団を敷いて寝るほかに、子供部屋や書斎として使う家庭もあります。天井が居間と違って極端に低いため、使える用途は限られているのも特徴です。
建築基準法の基準を満たさないため、法的にも居室としてカウントされません。
ロフトのメリット・デメリット
ロフトには部屋をおしゃれに見せてくれるなど、多くのメリットがありますが、デメリットもあります。どちらも知っておけば、いざロフトを作ろうと思った時に失敗しにくくなります。
特にデメリット部分は、最初に知っておけば事前に対策も可能です。ここからは、ロフトを作るメリットとデメリットを紹介していきます。
ロフトのメリット1.収納スペースが増える
居住期間が長くなるにつれて必要なものが増えていきますよね。でも、収納スペースを居間に作ると、その分狭く見えてしまうものです。収納家具を別途購入するにもお金がかかってしまいますし、見栄えもゴチャゴチャした印象になってしまうでしょう。
ロフトに収納を作れば、居間からは直接物が見えなくなります。そうすれば、居住スペースに収納家具を増やすよりも見栄えが良く、部屋も広々と使えるでしょう。
ロフトのメリット2.居住空間が広がる
子どもが増え、物が増えると居住空間はどんどん狭くなっていく感じがしますよね。部屋の増築は費用も時間もかかりますし、マンションの場合は、床面積を増やすことは出来ません。
そんなケースでも、ロフトを作れば使えるスペースを広げられます。上手にロフトを活用できれば、子どもたちの秘密基地のような遊び部屋としても活用できます。
ロフトのメリット3.吹き抜けと相性が良い
ロフトを活用すれば、狭い部屋でも、作りによって実際よりも広く見せることができます。中にはスキップフロアや吹き抜けのあるマンションに住んでいる方もいるかもしれませんが、ロフトと相性抜群です。
天井に近い場所に作れるため、視覚的な圧迫感も少なく、空間を広く感じさせてくれます。スタイリッシュにも見せてくれるため、おしゃれ度もアップしますよ。
ロフトのメリット4.課税対象にならない
部屋を増築する場合などは、建築基準法により課税対象になります。普段支払っている固定資産税が今までよりも高くなってしまうのです。
しかし、ロフトは建築基準法や自治体の条例の基準内で作れば、延べ床面積に含まれません。そのため、課税対象とならず、これまでと変わらない固定資産税のままです。法的には、人が過ごす居間ではなく、小屋裏物置等という扱いになります。
ロフトのデメリット1.冷暖房費がかかる
居間と違いエアコンやストーブをつけていても、冷暖房効果がロフトまで行き届かない場合がほとんどです。特に真夏は、冷房がなければ過ごせないくらいの暑さにもなりますが、エアコンから降りる空気が下には行ってもロフトの高さまでは循環してきません。
同じ空間でもロフトがある部屋の下にいるのと、ロフトの上にいるのとでは大きな差があります。天井が高いため、空調の効きが悪くなってしまい、別途ロフト用に冷暖房機器や換気設備などが必要になる場合があります。
ロフトのデメリット2.掃除が面倒
居間に比べて天井が低い分、掃除がしにくい点もデメリットです。しっかりと立ちあがるには高さが足りないため、かがんだような体勢で掃除をしなければなりません。
さらに、掃除の用具を持っていくのにも、階段の昇り降りが必要になります。普段から気にならない方であれば問題ないかもしれませんが、昇り降りが大変に感じる方は嫌になってしまうかもしれません。
ロフト用に掃除道具を常設しておくなど、掃除の手間を省く工夫が必要です。
固定階段は付けられない
ロフトへ行くまでに安全な階段を設置したいと感じるようになるかもしれませんが、固定階段は設置できないことになっています。居間ではなく屋根裏物置という位置づけになるため、はしごでなければいけません。
子どもたちが何回も行き来するような場合、はしごでは不安を感じることでしょう。確かに固定階段を設置した方が安定感もあり、昇り降りも楽です。しかし、法律でダメと決まっているため、固定階段の設置は不可能です。
マンションのリノベーションでロフトは作れる?
一戸建てであれば問題なくロフトを設置できますが、マンションの場合はどうなのか疑問に感じている方も多いと思われます。
マンションでも、天井まである程度の高さがあればロフトを設置すること自体は可能です。
万が一天井までの高さが十分ではない場合、絶対に作れないことはありませんが、空間に圧迫感を与えてしまうかもしれません。部屋とロフトとのバランスを考えて設置を検討しましょう。
ロフトを設置する場合、支える柱を設置することとなります。この柱が今までなかった場所に設置されるため、ロフトの付け方によっては邪魔に感じてしまうかもしれません。床側のスペースも狭くなり、不便になってしまう可能性もありますので、事前に良く考えておきましょう。
マンションの部屋の構造は、ケースバイケースで変わってきます。状況や構造によってロフトを設置する際の工事方法は変わりますので、まずはお気軽にご相談ください。弊社では、お部屋の状況や構造に応じて、適切な方法での施工を提案いたします。
リノベーションでマンションにロフトを作る費用と期間
ロフトは居間と同じような扱いではないとはいえ、ある程度増設には費用がかかります。
天井に近い箇所に設置するため、安全な造りにしなければならないためです。マンションにロフトを設置する場合の費用は、一般的に50~100万円程度かかります。状況や構造などによって費用は変動します。さらに、内装材にこだわったり、ロフトを充実させようとしたりすれば、費用はもっと高くなるでしょう。
ロフトを作りたいと考えているものの、「少しでも費用を安くしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。物置として使いたい場合は素材やデザインなど細部までこだわる必要はないため、必要最低限の材料で仕上げればリーズナブルに施工できます。
部屋替わりとしての使用を想定し、照明器具やコンセント、断熱リフォームなども施すと、物置としての設置よりも費用が高くなります。
工期については、マンションに収納スペースとしてロフトを設置する場合は2日程度で済みますが、設置物が多い場合は1週間程度かかります。
リノベーションでロフトを新設する際の注意点
ロフトを新たに設置してリノベーションを行う際、いくつかの注意点があります。知らずに設置してしまうと、ロフトを利用する時に「もっとこうしておけば良かった」と後悔してしまうかもしれません。ロフトを作るのは安くないですし、失敗しないためにも事前に注意点をチェックしておきましょう。ここからは、注意点を紹介していきます。
はしごの安全性を考える
はしごを選ぶ時、居間の雰囲気に合わせて見た目のおしゃれなものを選びたくなってしまうかもしれません。おしゃれなはしごの中にも安全性がしっかりと考えられているものもありますが、中には見た目重視で安全性は二の次になっている製品も見受けられます。
見た目にばかり気を取られていると、実際に昇り降りする際、不安定なはしごを選んでしまう可能性があります。足をかけるパイプに安定感があり、踏板タイプの階段状のはしごを選びましょう。
換気機能を考慮する
居間に窓があるからロフトも換気が一緒にできると感じてしまいがちですが、実際は空気の流れが悪く、熱がこもりやすいです。特に真夏は高温になりやすく、物によっては変形や劣化のリスクがあります。
思っている以上に換気機能は重要で、設置されているかしていないかで状況は大きく変わります。「部屋として使わず収納だけ」と考えている場合でも、物の変形や劣化を防ぐために換気機能は必ず付けるようにしましょう。
天井高は1.4m以内
少しでもゆとりを持ったロフトにしたいと考えがちですが、天井の高さには注意が必要です。あまりにも天井とロフトの床の面が近すぎてもよくありませんが、広々と作りすぎてしまうと居室扱いになってしまう可能性があります。
建築基準法では、ロフトは天井の高さから1.4m以下と決まっていますので、しっかりと守りましょう。もし増築扱いになってしまうと、容積率によっては建築基準法に違反することにもなりかねませんので、注意が必要です。
利用用途を決めておく
漠然と「ロフトがおしゃれだから」という理由で作るのではなく、事前に利用用途をしっかりと決めておきましょう。
子どもが遊ぶかもしれないし、収納にするかもしれないと曖昧なものではなく、用途のメインを工事前に決めます。
工事の内容も子供部屋として使うのか、収納にするのかで大きく変わってきます。さらに、収納スペースとして使いたい場合も、何を入れるのか考えておきましょう。移動距離やロフトの広さを考えるうえで、収納物が何かは重要なファクターです。
リノベーションでマンションにロフトを作る際のアイデア
ロフトのリノベーションを考えているなら、どこに作るかも重要です。ある程度天井の高さもあり、使い勝手が良い場所を探しているのならリビングへの設置がおすすめです。
狭い個室になると、思っていたほどロフトのスペースが取れない可能性があります。収納をメインで考えている場合は、ウォークインクローゼットの上あたりに設置するのも良いでしょう。
全ての収納をまとめられ、もったいないと感じていた空間も上手に活用できます。他にもロフトの上段と下段で、使い方を考えて設置するのも良いでしょう。上段は寝る部屋として利用し、下段にはさまざまなものを収納できる仕様も便利です。
子どもが2人いる場合、ロフトを2ヶ所に設置するのもおすすめです。右にお兄ちゃん、左に弟などと分けて子供部屋として活用すれば、空間を有効に活用できます。
リノベーションでロフトを増設できない時は?
リノベーションでロフトを設置したいと思っても、さまざまな理由でできないケースもあるでしょう。だからといって、その場合でも、空間を効率的に活用する方法があります。
たとえば、ウォークインクローゼットなどの広いスペースを作り、そこにデスクスペースを併設させるなどです。これまでクローゼットとデスクスペースが分かれていた場合、一つの空間で済むようになるため、他の部屋を広々と使えるようになるでしょう。
リビングに間仕切りを設け、部屋を有効に活用するという方法もおすすめです。家族団らんの時間には、間仕切りを取れば、広々とした空間になります。個々で別々のことに集中したい時には、間仕切りをしてお互いプライベートな空間を作ることもできます。
ロフトのリノベーションの仕方に迷った時には、こちらの「おしゃれなリノベーションのアイデア8選」もぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ロフトがあると部屋のおしゃれ度をレベルアップさせられます。でも、リノベーションを行う時に漠然と業者を選び、考えが決まらないまま取り掛かってしまうと後悔してしまうことになりかねません。
まずは、ロフトの利用用途を明確にして、必要な機能や設備を考えましょう。他にもリフォームを考えている部屋があれば、部分ではなく全体的なリノベーションの検討もおすすめです。
ロフトはメリットも多いですが、デメリットとなる部分もいくつかありますので、事前に対策を考えておきましょう。
気になる点や悩む点があれば、自分たちで考えるだけでなくプロに相談してください。その際は、リノベーション施工事例が豊富で信頼できる会社を選ぶのをおすすめします。
弊社では、しっかりとお客様のご要望を聞き、状況や構造に合わせデメリットや注意点もご説明したうえでリノベーションの提案をいたします。さまざまなお客様に対応した事例も豊富にございますのでお任せください。
リノベーションに関する詳しい情報を知りたい方は下記の記事もご参照ください。
▶和室リノベーションのポイント|おしゃれな施工事例や費用相場
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