【知らなきゃ損!】リノベーションに使えるローンとお得な制度


(公開日:2022年5月23日/更新日:2023年7月18日)

リノベーションで使い勝手が良く、きれいな家にしたいと思いながら、予算に不安を感じている方も多いでしょう。自己資金だけでは難しく、ローンが組めるなら利用したいと考えているのではないでしょうか。





本記事では、リノベーションでローンを組みたいと考えている方に向けて、どのような種類のローンがあるのか、住宅ローンやリフォームローンそれぞれを組むメリット・デメリットについてご紹介していきます。


お得な制度やローンを組む場合に必要な書類、申請タイミングについても解説していきますので、ぜひ、参考にしてください。



リノベーションに使えるローンの種類を紹介




リノベーションに使えるのは「住宅ローン」と「リフォームローン」の2種類です。それぞれ上限額や金利、返済期間などが違うので、順を追ってご説明し致します。


高額の借り入れに適している住宅ローン 


住宅ローンは、住宅購入や、リノベーションで活用できるローンです。土地や建物を担保として借り入れを行う形式で、民間の金融機関が取り扱っている「民間ローン」と自治体などが独自で取り扱っている「公的ローン」があります。


【住宅ローンの特徴】
■およそ1%前後の低金利
■借入限度額が1億円程度と多い
■35年程度までの長期返済が可能
■審査基準が厳しく、審査の期間が長い


短期返済に適しているリフォームローン 


所有している住まいや購入した物件をリフォーム・リノベーションする際に活用できるのがリフォームローンです。


【リフォームローンの特徴】
■住宅ローンに比べて2~5%と、高金利
■借入限度額が500万円~1000万円程度
■15年程度までの短期返済
■審査期間は早ければ1~5日程度とスピード感がある



また、リフォームローンには「無担保型」と「有担保型」があり、工事の規模によって選ぶのが一般的です。


高額なリノベーションには有担保型! 


二世帯住宅にしたり、部屋を増やしたり、間取りを大きく入れ替えたりするリノベーションには、有担保型がおすすめです。
手数料は割高ですが金利は低いので、1000万円規模の場合、有担保型の方がトータル返済金額が低くなります。


小規模なリノベーションには無担保型! 


無担保型はキッチンの入れ替えなど、小規模な工事を行なうリフォームにおすすめです。
金利は有担保型より高くなりますが、手数料や保証料が安くなります。少額の借入であれば、無担保型の方がトータル返済金額は低くなります。

住宅ローンのメリット・デメリット


リフォームであっても、住宅ローンの利用は可能です。利用できれば金利がお得になるため、毎月の返済額も安くなり、家計にも優しいと感じるでしょう。しかし、リフォームローンに比べてデメリットになる点もあるので、必ずしも住宅ローンが良いとも言えません。




ここからは、住宅ローンのメリットとデメリットについて紹介していきます。利用する方によっては、リフォームローンが合っていることもあるので、参考にしてください。


メリット


リフォームを行う時に住宅ローンを借りるメリットはいくつかあります。どの程度のリフォームを検討しているかにもよりますが、大規模に考えているケースでは資金もそれなりに必要です。借入金額に制限があると、自分たちのこだわりを入れられなくなってしまう可能性もあり心配ですよね。



住宅ローンではリフォームローンに比べて、借入限度額が大きくなります。最大で1億円までを上限にしているローンもありますので、こだわりのリフォームが叶えられるでしょう。返済期間も最長35年と長く、月々の返済額を抑えることも可能です。固定型で金利が低いローンもあり、全体的な返済額を抑えられるのもメリットといえる部分です。


デメリット


住宅ローンには、さまざまなメリットがあり魅力に感じますが、残念ながらデメリットもあります。リフォームローンに比べて審査が厳しく、属性をしっかりと見られてしまいます。属性とは「年齢」「年収」「勤続年数」「既存借入金額」など、申込者の信用情報のことを指します。


大企業や公務員などで長年勤務していれば属性が良いと見なされますが、さまざまな会社を転々としている、ほかにも借金がいくつもあるなど、難があれば審査に通らない可能性が高くなってしまうのです。


チェックが厳密で、混雑している場合もあるため、審査結果が判明するまでに2~3週間かかる場合が多いです。長いと約2ヶ月近くローンが通るかどうか結果が出ないこともあります。


属性に不安がある方は、結果が出るまで特に長く感じてしまうと思います。今はネット銀行でも住宅ローンが組めますが、審査は書類を見て機械的にしてしまうためさらに厳しいでしょう。


リフォームローンのメリット・デメリット


ここからはリフォームローンについて詳しく紹介していきます。
まずはメリットから見ていきましょう。


メリット 


■審査が緩く早期に借り入れが可能
リフォームローンは年齢、収入、個人信用情報の3点で審査されます。
借入時が20〜70歳、完済時が80歳未満であれば年齢はクリア。年収は200〜300万円あれば大体の審査は問題ないでしょう。


■無担保型なら抵当権設定は不要
無担保型のリフォームローンは、利息分を含めた借入金を返済するだけ。
抵当権(土地や建物を担保にする)を設定する必要がありません。必要な書類も少なく、手続きが簡単です。


■住宅ローンと組み合わせられる
住宅ローンの返済期間が残っていたとしても、リフォームローンを活用できます。
また、住宅ローンとリフォームローンを一つにまとめた「一体型リフォームローン」を活用すれば、中古住宅の購入&フルリノベーションも可能に!

一体型はローンの返済期間が最長35年、金利が住宅ローン基準に下がるのもメリットです。


デメリット 


リフォームローンにはメリットが多い一方で、デメリットもあります。


■借入限度額が低い
借入額は最大1000万円程度まで。
フルリノベーションの施工費は、こだわれば約2500万円を超えることもあります。
残りの費用は貯金して用意するか、別のローンをさらに組まなければなりません。


■プランが少ない
リフォームローンの金利は「変動金利型」と呼ばれる年2回金利が変わるプランのものがほとんど。
住宅ローンのように「全期間固定金利型」や「固定金利期間選択型」といった、金利が変わらないプランは滅多にありません。
したがって、リフォームローンを活用する際は、金利変動によって返済額が増減することを理解しておかなければいけません。


減税や補助金制度を使える!


施工箇所や条件にマッチしていれば、所得税や固定資産税、贈与税の減税を受けられます。
事例でわかる!中古戸建てのリノベーション費用



また、減税だけでなく補助金の対象となるリノベーションもあります。
自治体や年度によって内容は異なりますが、最大で300万円程の補助金制度も過去にはありました。


減税や補助金制度は年度によって異なるため、最新情報のキャッチアップが必要です。
自力で集めるのは難しいため、プロに相談しアドバイスを受けるのがおすすめです。


ローンを組む際に必要なもの


住宅ローン、リノベーションローン共に、どちらでもローンを組むための書類が必要になります。書類を準備しなければ、ローンの審査の受付ができないため、事前に何が必要か知っておくと良いでしょう。




主に、必要となるのは、リノベーション前後の間取り図や資金使途の証明書類です。ローンを貸す側も、貸し倒れにならないように、さまざまな書類を見て審査を通すか判断しています。まずは必要な書類を準備しましょう。


リノベーション前後の間取り図


リノベーションを具体的にどのように行うかが分かるように、施工前と施工後の間取り図を求められます。リフォームローンの場合は、土地ではなく建物だけを用途にしている場合がほとんどですので、土地取得については、ローンを組めません。


本当にリノベーションが目的でお金を借りたいと思っているのかどうかも含めて、図面を見ながら審査します。使い道に問題なければ、ローンが通る可能性も高くなるでしょう。



外構に関しては、リフォームローンに含まれている金融機関などの場合は使えます。しかし、条件が建物のみと指定されている場合は、残念ながら外構分はローンに含めてもらえないこともあります。もし、ガレージの整備や、庭にテラスを造りたいなど外構も一緒に工事をしたいなら、ローンの対象に含められる金融機関を選ぶようにしましょう。



外構工事についてローンを申請する場合、建物の間取り図のほかに外構設計図も必要になります。外構工事にもさまざまなものがあり、対象外になる場合もあるので、図面を提出しなければなりません。



リノベーションの資金使途の証明書類


金融機関側では、住宅ローンやリフォームローンとしてお金を貸し出すのに、他の目的で使用されては困ります。そのため、本当にリノベーションが目的で借りる資金かどうか、見積書や工事請負契約書を提出してもらい確認をします。


書類は工事をお願いしたいと考えているリフォーム業者から貰えるので、頼んでおきましょう。使途が明確で問題ないと判断されれば、ローンが通る可能性が高くなります。逆に、費用の面で不明な箇所が多い書類だと判断されれば、難しくなるでしょう。


融資は直接自分たちにお金が入ってくるのではなく、これからお願いをする工事のリフォーム業者に振り込まれます。そのため、事前に依頼しているリフォーム業者に振込口座を聞いておく必要もあります。振込先名義に間違いがないか、チェックが必要です。


ローンを申請するタイミング



住宅ローンやリフォームローンを申請するタイミングがよくわからないと感じている方も多いでしょう。リフォームを決めたらすぐにしなければいけないのか、迷ってしまいますよね。


ここからは、ローンを申請する適切なタイミングについて、詳しくご紹介していきます。

すべての場合でタイミングは一緒ではなく、持ち家をリノベーションするのか、中古住宅などの購入も兼ねているのかで変わってきます。タイミングを間違えないように覚えておきましょう。


持ち家をリノベーションする場合


自宅をもっと使い勝手が良いようにリノベーションをしたいと考えている場合は、自分たちの好きなタイミングで申し込みができます。まだ、具体的なことがしっかりと考えられていないのであれば、じっくりと時間をかけてからベストなタイミングで申し込みをしてもOKです。


しかし、ローンを組むとなると、果たして自分たちが望んでいる金額まで借り入れができるのか不安を感じてしまいますよね。できる限りローンの審査が通るという結果を、早く知りたいと考える方も多いと思います。



その場合は、リノベーション会社にどのような状況かを伝えたうえで、詳細なプランを組む前に設計図や見積書を発行してもらうという方法があります。設計図や見積書を発行してもらえたら、ローンの事前審査を依頼してみると安心です。



中古住宅を購入してリノベーションする場合


現在アパートやマンションなどの賃貸住宅に住んでいて、これから、中古の戸建てや中古マンションを購入してリノベーションを考えている場合は急がなければなりません。自分たち以外にも、同じ中古住宅が欲しいと思っている家族がいる可能性もあるでしょう。


せっかく探し出した物件であっても、後から欲しいと思って見に来た方に取られてしまう可能性があります。条件が良い中古物件は同じようにリノベーションをしたいと思っている購入希望者に狙われやすいものです。


中古物件の場合は、すぐに購入できる人に優先権があります。自己資金がなくローンが組めるかどうかわからない状態では、物件購入の優先権が得られなくなってしまいます。この中古物件が欲しいと思ったら、すぐに金融機関に行きローンの申請を行いましょう。


まとめ


リノベーションで利用できるローンには、住宅ローンとリフォームローンがあります。どちらにもメリットとデメリットがありますので、状況によってどちらを利用するのか決めると良いでしょう。少しでも支払いの金額を安くしたい場合は、減税や補助金制度の積極的な利用をお勧めします。


ローンを組む際にリノベーション前後の間取り図や資金使途の証明書類も必要です。ローンを申請するタイミングは、持ち家と中古住宅から購入するとでは違ってきますので注意点として覚えておきましょう。


弊社は大切なお住まいに関わる一級建築士事務所として、ローンや減税・補助金制度についての知識がございます。ご不明点やお悩みなど、お気軽にご相談・お問い合わせください。


 

シーエムシーについて

電話でお問い合わせ メールでのお問い合わせ

お役立ち情報

施工事例

お客様の声

イベント・セミナー情報

お問い合わせ