【築40年の木造住宅】リノベーション注意ポイント

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「築40年の戸建てを相続したものの、築年数による劣化が不安だ」とお悩みではありませんか?

じつは、築40年以上の戸建て(平成12年までに建てられた木造住宅)は大地震(震度6強)に耐えられる設計ではないため、そのまま住み続けるのはおすすめしません。





今回の記事では、築40年以上(築22年以上※)の戸建ての問題点や、リノベーションにおけるポイントについて解説します。

※2022年1月現在



築40年以上の戸建ての耐久性

この先も永く、安心・安全に住み続けるためには、リノベーションと同時に耐震診断と適切な改修工事を行うことが重要です。





  ■ 耐震基準とは?  

1978年(昭和53年)6月に発災した宮城県沖地震の教訓により、1981年(昭和56年)6月に建築基準法が改正されました。1981年6月以降に建てられた木造住宅は、壁(筋交い)の量が多くなり、耐震性が向上しています。
しかしながらその後、1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発災し、1981年以降に建てられた木造住宅の20%が全半壊しました。 阪神・淡路大震災の教訓から、2000年(平成12年)6月に建築基準法が再度改正され、壁(筋交い)の量だけでなく、壁のバランスや金物の仕様規定など、細かい規定が決められました。





リノベーションをきっかけに耐震性を高める

リノベーションと同時に耐震補強を行うと通常より安価で耐震補強ができるので、リノベーションは耐震性を高める絶好のチャンスです。



まずは対象のお家に耐震補強が必要かどうかを調べるため、耐震診断を受けましょう。
耐震診断は、建物が大地震(震度6強)に耐えることができるかを調べるもので「我が家の健康診断」といえるものです。

2時間程で調査を行い、約1週間後「耐震診断報告書」が出来上がりますので、それをもとにお家の状態についてわかりやすくご説明いたします。

リノベーションをご検討の方は併せて耐震診断についてもお考えいただき、しっかりと現状を診た上で、一番良い方法をご提案できればと考えております。




リノベーション・耐震補強費用について




リノベーション費用に耐震補強工事の費用が上乗せされるとなると、「想像以上に高額になるのでは?」と不安になってしまいますよね。

では、耐震改修工事にかかる費用はどれくらいなのでしょうか?





上の図のとおり、実際に木造住宅の耐震改修工事を行った場合、55%の方が200万円未満の費用で工事を行っております。(2021年3月時点)

※費用は住宅の古さ、大きさ、工事の方法などによって変動します。




リノベーションと同時にメンテナンスを



リノベーションといえば、目に見える部分をイメージする方が多くいらっしゃいますが、築40年以上経過した戸建ての場合は、耐震性も含め目に見えない部分のメンテナンスを考えることが大変重要です。




 ■ 給排水管交換  

給排水管の寿命は、30〜40年程度です。水漏れやサビが発生している可能性があるので、これまでにメンテナンスを行っていない場合は、水回りのリノベーションと同時に実施しましょう。

 ■ 電気配線&コンセント/スイッチ交換  
電気系統には耐用年数がありませんが、長く使っていると火災・漏電などの可能性が高まります。リノベーションでコンセントの配置変更と同時に行うと、コスト節約になります。

 ■ シロアリ予防・駆除工事  
木造住宅の劣化原因は、1位が腐朽、2位がシロアリによるものだと言われています。

腐朽やシロアリの被害を受けると修復が必要になりますし、家の資産価値が下がってしまいます。また、被害が大きいと耐震性能さえも低下してしまいます。
お住まいを長持ちさせるためには、定期的なシロアリの予防工事が必要です。





リノベーションができない場合も…



リノベーションは建物の一部を残しつつ、住宅を生まれ変わらせる工事です。

建物を支える柱や梁、基礎部分が傷んでいると、見た目上きれいになっても安全性に問題が残るため、リノベーションではなく建て替えの検討をおすすめします。

まずはリノベーションできるのかどうか、事前に診断してみましょう。



耐震診断のすすめ



この記事で何度も触れていますが、リノベーションを検討される際に最初におすすめしたいのが事前の耐震診断です。

耐震診断によって「どこを補強する必要があるのか」「そのまま流用できるのか」などが見えてくるため、リノベーションの範囲や優先順位を決められます。

株式会社シーエムシー一級建築士事務所では、“地盤・基礎”・“屋根・外壁の種類”・“壁の量”・“壁の配置バランス”・“接合部の状況”・“老朽度・不朽・蟻害”の6項目で耐震診断を行っています。

リノベーションできるのか、耐震補強の必要があるのかしっかりチェックいたします。



まとめ



今回の記事では、築40年以上の戸建て(木造住宅)をリノベーションする際に注意すべきポイントを解説しました。

築40年以上経過する戸建て(木造住宅)にお住まいで、この先も永く住み続けたい…とお考えの方こそ、経年劣化について気になるものだと思います。

大切なお住まいで安心・安全に暮らし続けるには、リノベーションと同時に耐震性の向上をご検討いただくことが非常に重要です。

目安ではありますが、ご自宅が築40年以上の戸建て(木造住宅)の場合は現状の確認をおすすめいたします。

リノベーションや耐震補強以外にも、給排水管の交換など目に見えない部分のメンテナンスが長く住み続けるカギとなります。

見た目にこだわるのも大切ですが、一番重要な家の安全性を高めるリノベーション計画を立てておくのがおすすめです。



私たち株式会社シーエムシー一級建築士事務所は、これまでに大切な皆様のお家を、約8,500件の耐震診断と約3,000件の耐震改修を行ってきました。

経験豊富な建築士やインテリアコーディネーターが、皆様のライフスタイルやご要望をしっかりとお聞きし、「安全・安心・快適」なリフォーム・リノベーション、耐震診断・耐震補強工事をお手伝いさせていただきます。